【AT&T】合併にはまだ波乱がありそう。AT&Tの業績チェック、株価とバリュエーション。2017年・第3四半期決算より。

2017年11月11日土曜日

AT&T 個別銘柄

AT&Tのタイムワーナー買収に大きな動き。

米通信大手のAT&Tによる大手メディア企業のタイムワーナー買収に大きな動きがありました。


まずは、



というニュースです。



「タイムワーナーと合併したければ、タイムワーナー傘下のニュース番組CNNAT&T傘下の大手衛星テレビのディレクTV売却しろ」


ということです。規制当局はAT&Tとタイムワーナーの合併をあまり認めたくないようです。認めたくない理由としては、AT&Tのコンテンツの独占を懸念しているようです。ちなみに当然のことながら、AT&Tはその懸念を否定しています。また当局が合併に反対する理由として別の噂もあるようですが後述します。


そして当局の提案に対しAT&Tは、

とCNNの売却を否定しています。大きな動きです。そして記事の中ではAT&Tによる、タイムワーナーの年内買収完了の時期は不明になったと大事なことが書かれています。


ちなみにAT&TがディレクTVを売却する意志はどうなのかははっきりしません。しかし別のニュースで、

とありますので、結局AT&T側はCNNもディレクTVも売却するつもりはないものと思われます。


また規制当局側も、

と合併を阻止するためにAT&Tを提訴する可能性があります。この現状を一言で表すならば、「泥沼化」してきたといえるのかもしれません。


さらに記事にあるように、トランプ大統領がキーキャラクターに登場し、

  • トランプ大統領が過去CNNを痛烈に批判してきたことが、当局の判断に影響している?
  • もし訴訟になれば、トランプ大統領の過去の発言が当局の正当性に疑問を投げかける

という論点を生み出しています。



まとめると。

「規制当局は合併の条件として、CNNかディレクTVの売却を持ち出した。しかしAT&TはCNN・ディレクTVを売却するつもりはない。このままいけば合併の承認は法廷闘争に持ち込まれる。当局が合併を渋る理由には、背後にトランプ大統領の影がちらほらするので、法廷闘争は複雑なものになりそう。」


ということになるでしょうか。


個人的にはトランプ大統領が直接、当局に指示したことはないと思いますが、トランプ大統領がそういうことを匂わせる発言をしたり、当局が大統領の意向を斟酌したりといったことは、多少なりともあるかもしれません。


どちらにしろ、真相はどうあれ、トランプ大統領が過去にしたCNNへの言動は確かなことなので、世間や裁判所から見ればどう映るかでしょう。仮に裁判所が「合併を認めない」としても、やはりトランプ大統領の意向が働いたと思われても仕方がありません。トランプ大統領のあのキャラですから、いろいろな思惑がうごめきます。


もし合併が認められたらそれはそれで、確かに独占的な懸念がないわけでもないと思いますので判断は難しいですね。



個人的には合併しても競合は強いので独占ではないと思う。

私、個人の考えでは今さらAT&Tとタイムワーナーが合併しても、そこまで独占できる力はないと思います。ネットフリックスとかアマゾン、他にも競合はいます。むしリスクは高いんじゃないでしょうかね。アマゾンのほうがアマゾンプライムで顧客を独占していてるので、けっこう独占的な企業じゃないかと思います。ネットフリックスも独自のコンテンツを作成していますので、AT&Tとタイムワーナーが合併したからといって、競争が阻害されるようなことはないと思います。そこまで大きなリードを取れるかな?合併したところで、競争相手はいますから。


まあ難しいですが、言えるのは合併承認にはしばらく時間がかかりそうだということです。



AT&Tの数値。

最後にAT&Tの業績やバリュエーションの数値をさらっと。

四半期決算。横這いが続く。


年次決算。売上は伸びるが、利益は乱高下。


バリュエーション。過去の株価に比べると現在は割安。配当利回りも恐ろしく高い。そして32年連続増配銘柄。


S&P500とAT&Tの10年チャート。S&P500は+71.04%、AT&Tは-12.68%。