運用方針に沿った投資行動を心がける

2018年1月11日木曜日

独り言



・チャールズエリスの金言

「要するに投資家は、運用方針に即ってポートフォリオ運用なされているかどうかを管理すべきであり、、、」~敗者のゲーム 第3版 Byチャールズエリス~

この言葉はチャールズエリスの「敗者のゲーム」に書いてある言葉です。長期方針をうまく作り上げ、それを維持することが長期収益率を向上させる手段、と書いています。

敗者のゲームは、「市場平均に勝てないのだから市場平均そのものを買うべき」、という趣旨のことを書いている本と思いがちですが、「運用方針をしっかりと作り、それを維持する」ということも大きな論点として取り上げています。

運用方針を作る、という考えに私はとても共感しています。


・運用目的は人それぞれ

私は株式投資をするということは、必ずしも「市場平均を目指す」という目的を持つ必要はないと考えています。株式投資の目的は人それぞれだからです。大多数の人の目的は、「株式投資で大きなキャピタルゲインを得て資産を増やしたい!」というものかもしれませんが、おそらくすべての人に当てはまることではないと思います。

例えば、米国人で株式投資を生活資金を賄う手段として考えている人は、配当金を確実に支払ってくれる企業に重点的に投資すると思います。イケイケの株式市場で輝くハイテク銘柄でも、無配当なら投資を控えるはずです。価格変動は困るので、積極的に控えるかもしれません。

配当金を安心してもらいたい人は公益、生活必需品、連続増配銘柄といったディフェンシブな銘柄に投資すると思います。過去の配当金支払い実績は十分ですから。


・時価総額の追求より配当金の確実性

配当金支払いは安心できるが、ディフェンシブな銘柄ばかりに投資すると、株価的には市場平均のパフォーマンスに負けるかもしれません。おそらくVOOなどのETFを買っていた方が時価総額的には良いかもしれません。

しかしVOOを買った方が良かった場合という言うのは、その人が株価を追っている目的を持った場合です。

上記の例のように、株式投資で生活資金を考えている人にとっては、ディフェンシブな銘柄に投資して、確実に配当金を貰うことが「勝ち」です。運用の目的は株式投資で生活資金を賄うことですから。

その人にとっては、

『配当金を確実に貰うこと > 時価総額の最大化』

という関係が成り立ちます。

VOOも分配金はありますが、リーマンショック時には減配しています。一方リーマンショック時に減配しなかった連続増配銘柄は多くあります。そういう銘柄に分散投資すれば、VOOを1つ持つよりも配当金の安定性はかなり増します。


・運用方針に沿った投資行動

私はVOOなどのETFを否定しているわけではありません。市場平均と同等の成果を確実に目指したいのなら、ディフェンシブな銘柄に投資するのではなく、明らかにVOOを買った方がいいです。分配金の利回りや増配率も決して悪くありません。

個人個人にあった運用方針を作成して、それに沿った投資行動を心がける。これが大事だと思います。

株価の下落相場などいつ来るかわかりません。そういうときに運用方針があれば、投資行動の手助けにもなるものと思います。