書評:スティーブ・ジョブズ「学研・時代を切り開いた世界の10人」シリーズより

2018年7月3日火曜日


タイトルスティーブ・ジョブズ
時代を切り開いた世界の10人
内容スティーブ・ジョブズの生涯。
伝記。
形式小学生向けの
ハードカバー小型本。
全143ページ。
読みやすさ読みやすく、分かりやすい内容。
読了時間2時間。
コスパ本体価格1600円。
買ってもいいが、
図書館にもありそう。
総合点星10点満点中10点。
読みやすく胸熱になれる。
お薦めする人英雄の人生の触れたい人。
子供の教育にいい。

スティーブ・ジョブズは求道者

先日、図書館に行き、本を借りました。


学研の「スティーブ・ジョブズ 時代を切り開いた世界の10人」という、おそらく小学生向けのシリーズものです。


伝記ものは小学生向けのモノの方が分かりやすくて、よく書かれていたりします。大人向けだと書かなくてもいいことまで書いてあるような気がします。伝記は英雄物語なのだから、シンプルに書いてある小学生向けのモノの方が熱くなります。





スティーブ・ジョブズ(以下ジョブズ)の人生に触れると、私はジョブズは自分の理想を追い求めた求道者だったんだろうなあと思います。

ジョブズが日本の禅に入れ込んだり、インド放浪をしたことがあるということを知りましたが、何かを追い求めていなのかなあと感じましたね。





ジョブズは世界的な大ヒット製品を数々飛ばしています。


世界のだれもが知っている、アイフォーン、アイパッド、アイポッド、マックブックなどなど。映画の「トイストーリー」などもジョブズが買い取った会社で制作したものだったんですね。知らなかった、、、orz。ディズニーがジョブズの会社、ピクサーと共同開発した映画です。


こういった大ヒット商品を生んだ背景にはジョブズの常人離れした、人々が求める商品を嗅ぎ取る力があると思います。


この人々が求める商品を嗅ぎ取る力こそが、ジョブズが己の心を磨いて研ぎ澄ましてきた結果ではないかと思います。


確かにジョブズには才能があったと思います。もともと頭が良かった。


しかしそれを磨かないと良い才能も光らない。


人が求めるものとは、人の心が求めるものです。人とは自分のことでもある。自分が欲しいものは他人も欲しい、ということがあると思いますが、自分を詳しく知っていると、他人の求めるものも自ずと分かるのではないかと思います。


何を言っているか分からないと思うが、ありのままを話すと、自分に鈍感な人間が他人の欲しいものが分かるはずがないと思うのです。





スティーブ・ジョブズの名言

ジョブズは後世に残るであろう名言を数多く残しています。


「もし今日が人生最後の日だったら、今やろうとしていることをやりたいと思うか?」

 「終着点は重要じゃない。旅の途中でどれだけ楽しいことをやりとげているかが大事なんだ。」

「イエスではなく、ノーということだ。」

~スティーブ・ジョブズ 時代を切り開いた世界の十人より P130~135~


とても胸に響く言葉たちです。


こういう言葉を見ると、やはりジョブズは自分としっかり向き合ってきた人と思うし、自分にとって何がやりがいがあるのかということを常に考えてきた人だと思います。求道者と呼ぶのか分かりませんが。


ジョブスに何か共感を覚えるのは、自分を見つめ続けるということが日本人の心の何かに触れるのか、そうであってほしいと私が思っているだけなのかは分かりません。


ただシンプルに普遍的に人間が共感できる真理が含まれているのでしょう。





話は変わって私が尊敬する人物に、「伊能忠敬」がいます。


55才から日本の測量を始めて、大変な苦労をして日本地図の完成に尽力しました。


話の表面だけを知れば、「高齢からの成功で、高齢者の星だね!!」と感じるかもしれませんが、実際のところ、伊能忠敬さんは測量に当たり相当の苦労をしています。


娘にあてた手紙の中で、


「歯は抜けて1つになった。奈良漬も食べるのが難しい。老齢のため寒さも応える」


と書いています。


また実際のところ、測量に当たり手持ちの金もかなり投入しています。高齢の星というのは簡単ですが、実際に行ったことは相当な苦労のもとやったことです。





そんな苦労までして、伊能忠敬を何が動かしたのか?


それが心に引っかかっていたのですが、今回ジョブズの本を読んで気づいたことがあります。


それは「情熱」です。


シンプルなのですが、結局それなんだろうなと。


本の中に、


「たくさんの情熱がなければ生き残ることはできない。それがないと人はあきらめてしまうからだ。だから、情熱を持ち続けられるようなアイデアを持とう。」


というジョブズの言葉があります。(P132)


伊能忠敬にとって、その情熱を持てるアイデアこそが、「日本地図作製」であったと思います。情熱があったからこそ、どんな苦労にも耐えることが出来たし、あきらめずに測量を終えることが出来た。


ジョブズと伊能忠敬、時代は違えど歴史に名を残した二人の共通点は、情熱を燃やし続ける何かを持っていたということでしょう。





歴史的偉人

ジョブズが後世に残すものは、数々の商品だけではないと思います。


胸に響く言葉もそうだと思います。


自分が素晴らしいと思うことをやろう、それが見つかっていないのならそれを探し続けようということを言っていますが、非常に励まされます。またスティーブ・ジョブズが求道者だなと感じる言葉です。

スティーブ・ジョブズは人間の生活と心に影響を与えた、歴史に名を残す人物だと本書を読んで感じました。