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AT&T(T)は買いなのか?決算内容。2017.5月

2017年5月21日日曜日

AT&T 個別銘柄



AT&T(T)の株価が安くなっています。5月20日現在の株価は38.24ドルで、PER18.70、配当利回り5.13%となっています。PER18.70は特に割安感があるように感じませんが、配当利回り5.13%は魅力的です。

しかし株価が安いということは何か悪材料があるわけです。私の手許に、マネックス証券より届いた無料レポートの「米国株 厳選銘柄レポートブック」という冊子があります。これをもとに考えてみたいと思います。




直近の業績推移です。売上高は右肩上がりのように見えますが、EPSは右肩上がりのようなことはありません。しかし意外なのは、営業キャッシュフローが直近では右肩上がりのように見えることです。


この表には見えていませんが、減価償却費の金額がとても多く、見えないキャッシュの源泉が多いです。投資すればするほど、のちの減価償却費も増えるのでこれもこの業界の特徴かもしれません。


あと気になる配当金ですが、いつも0.04ドルだけ毎年増えています。細かく刻んできます。笑


しかしこの表の数値だけ見ると、Tの業績は成長はそれほどないが、思ったほど悪くないんじゃないか?ということが言えると思います。


次にTの売り上げ構成比です。




ビジネス・ソリューション  事業者・政府・卸売業者など法人向け
エンターテイメント・グループ  ビデオ・ネット・音声通信など住宅向け
コンシューマ・モビリティ(無線通信)  個人向け
インターナショナル  海外向けのエンタメや無線通信


これも意外だったのが、Tは個人向けの通信会社だと考えていましたが、意外にコンシューマ・モビリティの構成比は20.3%しかありません。主力は法人向けだったんですね。ちなみにライバルのベライゾンは約95%の売り上げを通信で占めています。


この売り上げ構成比をどう見るかですよね。一般的に言われていることは、多角化し過ぎるとよくないということですが、Tは多角化をしていて経理効率が悪い、VZのように絞ったほうがいいんじゃないか、とも言えますし、いや通信が駄目になることもあるんだから、事業は分散されていた方がいい、とも言える。


ジョンソンアンドジョンソン(JNJ)なんかはヘルスケアですけど、医薬品・医療機器・消費者向け製品と別れていますので、一つの方がいいのか、多角化されていた方がいいのか、一概にはいえないのかもしれません。


で、Tの場合2016年の第4四半期決算では、前年同期比でビジネス・ソリューション部門が‐0.99%、コンシューマ・モビリティ部門が‐3.77%とマイナス成長です。逆にエンターテイメント・グループが+1.63%、インターナショナルが+3.24%となっています。


これがTの株価軟調の原因と思いますが、コンシューマ・モビリティ部門の落ち込みが激しいです。しかし実際のところ、コンシューマ・モビリティ部門はTの20.3%を占めるにすぎません。個人的には、これから通信業界の競争が激しくなりTのシェアがこれ以上落ちることになっても、株価の落ち込み程には業績の悪化は進まないように思います。なぜなら他の主力2部門がそれほど大きく落ち込まなければ、全体としてはそれほど悪くない数値になる可能性があるからです。


ちょっと長くなったので、次は通信業界について書いてみたいと思います。