ターゲット(TGT)の業績チェック、株価とバリュエーション。2017.第3四半期決算より

2017年10月5日木曜日

個別銘柄

TGTの四半期ごとの業績





上記の表はTGTの四半期ごとの決算。
  • 売上高は横這い
  • 営業利益は横這い
  • EPSはやや上昇
  • 配当はしっかり
  • 営業キャッシュフローは乱高下
となっています。


売上高は横這いです。直近の2017年7月期の決算では前年比で少し上昇しています。小売業はアマゾン(AMZN)の影響が盛んにいわれていますが、今のところ影響を深刻な影響は受けていないようです。


営業利益も横這いです。直近では前年に比べ少し減少していますが、EPSは前年比で上昇していますので、判断は全体的にプラスマイナスゼロかなと。


配当はしっかりです。確か増配が決定されて50年連続の増配ではなかったでしょうか?50年以上ならば、確か「配当王」というすごい称号で呼ばれることになっているはず。王とはすごい名ですが、50年以上連続増配という偉業はとてつもなくすごいことだと思います。


営業キャッシュフローは乱高下あります。もっとデータがあれば規則性はあるのかもしれません。年末商戦をはさむ、1月期決算が一番キャッシュを稼ぐ時期でしょうから、こういう数値になるのかもしれません。もう少しデータが欲しいところです。




TGTの年次の業績



上記の表はTGTの年次の表です。
  • 売上は減少(カナダ撤退の影響あり)
  • 営業利益は凹凸
  • EPSはしっかり
  • 配当はしっかり
  • 営業CFは凹凸
となっています。


売上高は2017年に減少していますが、確かカナダ事業をやめた影響ではなかったでしょうか?それを除くと2016年までは順調に成長しています。


営業利益は凹凸あります。年によってばらつきがあります。小売業はKOとかPGとは違い、けっこう安定していないようです。まああれらの銘柄が逆にすごすぎる可能性もありますが。しかししっかりと稼いでいるように見えます。


EPSはしっかりです。やや右肩上がりのように見えますが、直近では下がっています。しかし順調にしっかりと稼いでいて好感が持てます。配当は連続増配銘柄なのでいうまでもなくしっかりです。


営業キャッシュフローは凹凸あります。営業利益と同じです。四半期決算よりかは乱高下ないですが。上昇しているとも見えませんし、どうなんでしょうかね?まあしっかりとお金を稼いでもらっていることには変わりないわけで、悪くないとは思います。




TGTの出来事

TGTの現時点で気になる出来事は、

アマゾンの影響をどこまで受けるのか

ということです。


他にも年末商戦がどうなるのか?ということもありますが、結局のところ年末商戦もアマゾンの影響をどこまで受けるのか?ということでしょう。


業績を見るかぎりでは、今のところターゲットに深刻な影響をアマゾンは与えていません。もっと悲惨なところは多々あります。しかし現時点で受けていないからといって、将来受けないという保証もありません。そこが問題です。


アマゾンがホールフーズ・マーケット(WFM)を買収して1ヶ月たつようです。自然食品の値下げや、アマゾンサイトでWFMの商品を売るといったことをしているようです。WFMの「体にいい商品を売る」というコンセプトは非常にいいと思いますし、米国での健康志向の高まりにもマッチしたことじゃないでしょうか?コカ・コーラ(KO)やゼネラルミルズ(GIS)の株を持っている私にはよくわかるんだ、、、(苦い経験)。


体にいい商品が安く売っていたらそれは買いますよね。もし何かの添加物を使っているものと同じ価格なら絶対に、体にいいものの方を買いますよ。


そういったことを考えると、やはりアマゾンは小売業の脅威です。しかしターゲットは食品スーパーだけという形態ではないです。直接WFMと競合するというわけでもないような気がします。


もしアマゾンという脅威がなければしっかりと成長できる企業のように思いますが、現実にはアマゾンがいます。ネット時代への対応などやることはたくさんありますが、買い物という行動は人間活動に必要なことなので、上手くニーズをつかんでいればやれるとは思います。




TGTの株価への思惑

TGTの10年チャートでS&P500指数との比較です。



完敗です。完全に負けています。


ディフェンシブ銘柄のように下値が堅いわけでもないし、上値を追うわけでもない。特にここ5年間ではあまり投資家に人気のない銘柄のようです。このチャートを20.30年と伸ばしていくとTGTの方が買っています。まあなんともいえません。




下値・上値・連続増配の可能性~バリュエーションより




TGTの株価の現在の状況です。


さらなる連続増配はいまのところ問題なさそうです。配当性向に余裕はあります。急にがつんと業績がさがる可能性も低いと思います。


あとは市場が評価する株価です。


過去の5年平均PERは17.16となっていますが、2014年に30倍という異常値があるので実際のところは16倍くらいが妥当じゃないでしょうか。


そう考えると予想PERが13倍なので、もう少しは買われてもおかしくはない。それでも株価が2倍になるということは考えられないですけどね。狙えて10%増くらいでしょうか。そう考えると高い配当利回り以外に妙味はあまりない気がします。




TGTのまとめとこれからどうするか。


  • 四半期ごと業績は横這いでしっかり
  • 年次の業績も横這いでしっかり
  • アマゾンの影響をどこまで受けるか
  • バリュエーションはやや割安評価

いろいろ見ていくと、どうも無理して買いに行くような銘柄でもないような気がしてきました。配当利回りは魅力的ですし、連続増配年数も素晴らしい。ただ小売銘柄を保有するのならウォルマート(WMT)があります。WMTは業界の巨人ですし、アマゾンとガチで対決できるのはWMTくらいじゃないでしょうか?しかし配当利回りがTGTの方が高いんですよね、、、。


TGTは過去の実績や業績をみると、悪いところはないのですが、アマゾンの影響や時価総額の小ささ(相対的に)をみると、少し不安になるのもしょうがない。下値の堅い投資を目指す身としてはどうなのかなと。ただS&P100に入っている銘柄ですから、まあいけるのかなと。おそらく保有していて悪いことにはならないと思います。