市場に勝つための「体力」「知力」「感情力」。個人投資家は「感情力」を。

2017年11月29日水曜日

独り言


・市場に勝つための3つの方法

チャールズエリスの「敗者のゲーム原著第6版」を読んでいます。チャールズエリスによると、『「市場に勝つ」ための方法が三つある』ようです。(P60)

  1. 体力を駆使する方法~人よりも時間をかけてとにかく仕事をする方法
  2. 知力で勝とうとする方法~人よりもじっくり物事を考える
  3. 感情力で勝つ方法~常に冷静さを保とうとする
の3つです。


・感情力を重視すべき

この中で私が重視すべきだと思うのは、3の感情力で勝つ方法じゃないかと思います。3は言い換えれば、感情の起伏を抑えて市場に長く居続けるということだし、長期投資を貫くということです。また株価の急落・調整がきても売らない、ということだと思います。

とにかく一番大事なのは市場に居続けることです。過去のチャートを見れば米国株が上昇してきたことは間違いないのだから、まずは株を持ち続けることが大事です。そのためにはミスターマーケットの情緒不安定的な行動に振り回されない、どっしりとした感情力が必要だと思います。

まあ、2の知力、人よりもじっくりと物事を考えるということは少しは可能にしても、1の体力を駆使する方法は本業でもない個人投資家には無理なことだと思います。偏差値の高い頭の良い連中が、本業で馬鹿みたいに働いているのに、ちょろちょろっとやっている個人投資家が勉強にかける時間などで勝てるはずがない。いや、勝てるという人もいるかもしれませんが、私はとてつもなく可能性の低いことだと思いますので、それに力を入れるよりも別のところに力を入れた方がいいと思います。


・感情力はプロアマ関係ない

私は知力・体力と違い、感情力というのはプロ(機関投資家)・アマ(個人投資家)関係ないことだと思います。おそらくプロでも狼狽売りはすると思います。そうしないとリーマンショックのとき、あそこまで株価は下がらない。空売りなどの影響もあるでしょうが、株価が半分に下がるには市場シェアの9割を占めると言われる、プロも売らないとあそこまでは下がらないでしょう。

逆に感情力に長けた個人投資家はリーマンショックのときに買い向かっています。ちらほらそういう人をネットでも見かけます。おそらくそういう時がくるのをじっくり待っているからだし、株価急落時にも自分を見失っていないのでしょう。1.2.3のうち3の感情力だけは本業でもない人間でも勝負できるのではないでしょうか?


・感情力は自分次第

感情力というのは、精神力でもなんでもないと思います。それよりもその人の置かれた環境とかあらかじめ準備しているとか、そういうものに左右されるものです。精神力が弱い(リスク許容度が低い)と思えば、株式の割合を下げて現金や債券の割合を上げれば、ぐっと市場の下落に対する耐性は高まると思います。またあらかじめ長期運用方針を作っておいて、危機時にも同じ行動を取れるようにしておく、ということも感情力を高めるものだと思います。

正直、規則正しい生活を送るだけでも感情力は高まるものと思います。不安定な生活の中に安定した精神状態は無いと思います。なんというか、昔の学校の先生がいうように(今の先生は知りません)、予習復習をしなさい、あらかじめ準備をしなさいとか早寝早起きをしなさいという、投資とは関係のない昔ながらの美徳が実のところ大事なのかもしれません。そういうのは人間の精神を安定させる作用があると思います。まあおもしろくないですけどね。ある意味、株は面白くなくバフェットも辛抱強さや冷静さは知能指数よりも大事、といっています。何事も面白くない部分はあります。

感情力という分野では、やり方次第でアマでもプロに勝てる、もしくは同程度に持っていけるのではないかと思います。チャールズエリスのいうように、感情力を高めて市場に勝てるのであれば、私は感情力を高めるべきだと思います。何度もいうように、感情力は精神力ではないので、準備や心構えをすることが感情力を高め、市場に勝つということだと思います。まあ社会人を長くやっていると感情のコントロール力は嫌でも身につくでしょうが。