ウェルズファーゴ(WFC)の業績チェック、株価とバリュエーション。2017.第3四半期決算より

2017年11月4日土曜日

米国企業の決算発表もひと段落しました。落ち着いて保有銘柄の業績を見ていこうと思います。まずはウェルズファーゴ(WFC)です。


WFCの四半期ごとの業績



上記の表はWFCの四半期ごとの決算です。Google Financeより数値を拾っているのですが、売上高に当たる項目が未掲載でしたので、純利益からの数値です。
  • 純利益は横這い
  • EPSも横這い
  • 配当はしっかり

となっています。


金融業の営業キャッシュフローや投資キャッシュフローの見方はよくわかりません。お金が商品ですので、単純ではないのかもしれません。


純利益・EPSともに20179月期で大きく減少していますが、これは不正口座問題での特別損失を含んだ数値です。これがなければ、純利益で約1000億ドル、EPS20セント上昇します。そう考えると、純利益やEPSは大きく変化することなく横這いです。


ただ気になるのは不正に関する費用が一時的な問題に終わるのかということです。数年間などけっこうな期間にわたり、特別損失が発生しそうな気配もします。


配当金はしっかりです。不正に揺れる時期でも1セントは増配しています。予想EPS3.95に対して予想配当金は1.54となっていますので、配当性向に余裕はありそうです。まあ不正問題で揺れる時期に、株主に大きく報いるというのは風当たりが強そうなので、しばらくは10%というような増配率はないのかもしれません。



WFCの年次の業績



上記の表はWFCの年次の表です。2016年までなのであまりあてにはならないのですが、、、。こちらは売上高の掲載があります。
  • 売上は上昇
  • 営業利益は横這い
  • EPSも横這い
  • 配当はしっかり
  • 営業CFはよくわからない
となっています。


2016年までは売上高は上昇基調です。けっこう順調なのですが、2017年はさすがに上昇しないんじゃないでしょうか?


営業利益とEPS2016年に下落しているとはいえ、大きな変化ではなく、全体的には横這いといえる数値です。


配当金は順調に伸びていて、不正問題があったとしても配当性向には余裕があるので、少しずつでも増配してくるのではないかと思います。



WFCの出来事



WFCの現時点で気になる出来事は、
  • 不正問題の行方
  • 金利と株価の関係

ということです。


正直なところ、私は不正問題の中身も詳細に理解していませんが、とにかく大きな問題になっていることは分かります。調査当局は不正を調べる対象を広げているようなので、この問題はまだまだ長引く可能性があります。


WFCとしては早くこの問題を終わらせたいでしょうが、誠実に対応しなければ余計に傷口を広げるだけです。誠実な対応は一番の近道ですが、それでも時間はかかると思います。まあ早く膿を出し切るしかないですよね。


しかし不正問題の株価の影響はこのところ和らいだように思います。ライバルのJPMPER14.43WFC14.52となっています。ですので、銀行株の中でWFCだけが売られているとは言えません。


金利と銀行株は深く関係しています。よく国債利回りが上昇したので、銀行株も上昇というニュースを聞きます。ということはFRBが金利を下落させれば銀行株は下落することになりますが、今のところ金利を下げる傾向にはありません。実際のところは、長期金利自体はあまり上昇していませんが。


しかし金利の下落は銀行株にとって脅威であるということは間違いなく、そこは非常に気をつけなければいけないところです。



WFCの株価への思惑



上記のグラフはWFCととS&P500の10年間チャートです。最近のWFCの株価は冴えないとはいえ、10年間のチャートを見るとS&P500と同程度のパフォーマンスを上げてきたことが分かります。


市場平均と同じようなパフォーマンスで、なんともいえないチャートですね。黙ってS&P500指数のインデックスを買っていた方がいいかもしれません。




下値・上値・連続増配の可能性~バリュエーションより



モーニングスターのサイトによると、WFC5年平均PER12.5となっています。まあ参考程度の数値ですが、現在の株価は少し割高といえるのかもしれません。実感としては割高という感じはしませんが、この世界的株高の中、WFCも買われていることになるのかもしれません。


連続増配年数は7年です。金融危機ではさすがに減配していますが、それ以降は連続増配しています。まあしかし何が何でも増配という企業ではない気がします。



WFCのまとめとこれからどうするか。

  1. 四半期ごと業績は横這い
  2. 年毎の業績には横這い~上昇
  3. 不正問題の影響がこれからも続くのか、金利はこれからどうなるのか?
  4. 株価はおおむね適正


WFCの現在の株価は適正といえるのではないでしょうか?


おそらく不正問題の影響を除くと、業績は底堅い数値をだしてくると思います。株価は過去のPERの水準や同業他社と比べると、ほとんど適正かなと思います。


ですので、あとは金利次第といったところでしょうか?金利が上昇すれば、株価も上昇、金利が低下すれば株価も低下、という大まかなイメージでいいのかな?と思います。


しかし株価に大きな変動が予測されることや、連続増配がいつまで続くか分からないことを考えると、無理に買う必要のない銘柄かなと思います。逆にそういうことが低PERの原因なのかもしれませんが。


特に急いで買い増そうと思いませんが、私はすでに保有していますので、現時点での保有分はしばらく保有するつもりです