このブログを検索

IBMのシンプル決算分析(年度順)。IBMはまだまだ優良企業。

2018年4月15日日曜日

IBM 個別銘柄



IBMの年ごとの決算分析

IBMの年ごとの決算をシンプルに分析したいと思います。

売上高、1株利益(EPS)、フリーキャッシュフロー(FCF)の3つの数値だけの分析にしています(というかそれしかできない)。というのも私のような素人の場合、

「IBMの戦略的事業分野であろクラウド部門はアマゾンやマイクロソフトとの競合により、、、」「AI事業のワトソンをソフト販売により売り出したが、、、、」「ブロックチェーン技術の将来性を考えると、、、」

などと言われても深く理解できないし、それがIBMの将来にどう影響するのか正確に見通せるわけではありません。結局大事なのは最終的な数値です。逆に変な知識を吹き込まれるとかえって害なので、シンプルに売上高、EPS、FCFの3つに絞ったほうが効果があると思います。

そしてIBMがまだ優良企業であり続けているのか、この数値だけでも少しは手掛かりになりそうです。


IBMの2013~2017年の決算数値


IBM20172016201520142013
売上高79.1479.9281.7492.7998.37
1株利益6.1412.3813.4211.914.94
FCF12.9512.9313.112.6913.35
※米国モーニングスターより作成。売上、FCFの単位はBillion。
※2017年のnon-GAAPの1株利益は13.8ドル。


上記の数値はすべて米国モーニングスターから拾ってきました。ちなみに2017年の1株利益(EPS)は税金による特別損失が発生しています。それがなければ13.80ドルとなります。

よく言われるように、IBMの売上高は減少し続けています。2013~2017年の間でも、売上高は20 BillionDollarの減少です。しかしEPSは自社株買いの効果もあるのか、売上高ほど減っている印象はありません。

そして見落としてはいけないのがFCFです。ほとんど変わっていないのが分かると思います。

「利益は意見。キャッシュは事実。」という言葉があります。この言葉がどこまで本当かは私には分かりませんが、ある程度は真実が含まれていると思います。

というのも利益の項目には経費とか在庫などが含まれています。どこまで経費なのか、在庫は実際に金になるのかなど、不確かなものも含まれていると思います。税金の処理のこともあります。

それに引き換え現金の移動はただの金の移動ですから、それは明らかにただの事実です。まあ不正をしようと思えばできるのかもしれませんが、後から調べればすぐにわかる、そんな簡単な不正をするとも思えません。不正をやるならもっと巧妙なやり方でやると思います。

キャッシュは事実であると考えると、IBMには変わらず多額の現金が流れ込んでいることになります。現金がIBMに流れてきていることを考えると、売上は下がっているかもしれませんが、IBMは金儲けはしっかりやっています。

IBMに金が流れ込んできている以上、株主に還元する金はあるということです。フリーな金がいっぱいあるわけですから。それに2017年のEPSは13.8ドルですから、配当金6ドルを賄う余裕はまだあります。

業績は減少していますが、FCFやEPSの底堅さ、配当性向の余裕、連続増配18年であることを考えると、配当再投資をやる分には問題のない企業なのかもしれません。ただ株価的には冴えない展開が続いているので、キャピタルゲインを期待することはできないかもしれません。

私はまだIBMが優良じゃない企業になったとは言えないのではないかと思います。