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P&Gの2018・第3四半期決算分析。悪いと思わない。

2018年5月19日土曜日

個別銘柄



決算発表直後、株価は下がるも、、、

P&Gの2018年第3四半期の決算分析です。

4月19日の決算発表後、株価は下落しました。個人的に株価下落の理由は売上総利益率の低下ではないかと思います。俗にいう、粗利益率というやつでしょうか。


米国のマーケットは「利益率」を重視しているような気がします。決算発表後、利益率の低下が分かると、株価が下落することが散見されます。利益率の低下=競争力の低下、という図式をイメージするのでしょうか。

私はP&Gの決算はそんなに悪いと思いません。

2018Q3・P&G成長率
純売上高+4%
本源的売上高+1%
希薄化後EPS+2%
中核利益+4%
2018年
中核利益見通し
+6~8%

売上、EPSともに成長はしているからです。会社は見通しも成長を予想しています。粗利益率が低下しても、いちおう売上、EPSは上昇しているので、悪くない内容だと思いますが、、、。

(ちなみにP&Gは丁寧な決算を心がけているのか、上記の表にある「本源的売上高」「中核1株利益」という、為替や一時的な費用、利益などを除いた数値も発表しています。ネットの数値です。)

というかP&Gの業績は良いのか悪いのか、現時点で判断できる数値じゃない気がします。しばらく推移をみて、EPSなどが減れば悪い判断にも繋がりますが、今のところどっちなのか分からない。あえていうなら「普通、いつも通り」じゃないでしょうか。個人的には成長しているのと2018年見通しで、良いんじゃないの?と思っています



伸びている部門、伸びていない部門がある


P&G部門純売上高
割合
本源的
売上高
成長率
Fabric & Home Care33%+3%
Baby, Feminine
& Family Care
28%‐3%
Beauty18%+5%
Health Care12%+1%
Grooming10%‐3%
合計100%+1%

上記の表はP&Gの部門ごとの純売上高の割合と、為替などの影響をのぞいた本源的売上高の成長率です。ややこしい、、、(;´д`)。また売上高の割合ですが、他にも「Corporate」という部門がありますが、軽微なのでのぞいています。いろいろありますがほとんどあっています。

合計すると+1%の成長です。が、部門ごとに差はあります。

・いちばん大きな部門である、Fabric & Home Careが+3%と成長しているのはいいですね。ここがこけると割合が大きいだけに、全体の足を引っ張ってしまう。



・2番目に大きな部門である、Baby, Feminine& Family Careは‐3%となっています。

会社側はBaby事業に関しては、
・流通での在庫圧縮、および、競合他社の値下げを含めた競争激化により、ひと桁台半ばの減少となりました
Family Care事業に関しては、
・流通での在庫圧縮、販売促進費用の増加、ならびに、競合他社の値下げによるものです
としています。(P&Gホームページより)

Feminine事業はひと桁台前半の増加となっているようです。



・Beauty事業は+5%と伸びています。よく聞く「SK-Ⅱ」っていうのはP&Gが販売しているようですが、売れ行き好調のようですね。あと高機能製品も好調だとか。美には金を惜しまない人が多いのでしょうかね。



・次のHealth Care事業は+1%となっています。この部門は今回、ドイツのメルクから消費者ヘルス事業を買い取っています。この分野は各企業が力を入れている分野だとか。ウォルマートもプライベートブランドを持っているようですね。健康は世界的な成長カテゴリーでしょうから、力を入れているのかな。



・最後にGrooming事業ですが、ここは髭剃りのジレットが価格競争に巻き込まれ、値段を下げていることが主因です。アメリカでは他社の髭剃りの新サービスが売れているので、ジレットという強力なブランドを持つP&Gも値段を下げざるを得ない状況に追い込まれています。

ジレットといえばバフェットを思い起こしますが、強力なブランドでもこういうことは起こるようです。ただGrooming事業は売上割合が低いので、そこまでダメージを受けないのがせめてもの救いかな、、、。



これらをあわせ、トータルで+1%の成長です。人によって評価は変わるかもしれませんが、部門を分散しているので、どこかが悪くてもどこかがカバーしているし、+1%でも成長しているのでいいんじゃないでしょうか。



P&Gに何か問題でも?

P&Gは少しでも成長しているというだけで良い銘柄だと思います。横ばいが基本だろうっていう。大きく成長することが可能とは誰も思わないと思います。

P&Gにのぞむのは、安定して業績、株価、配当金でしょう。安定して株価は実現できていませんが、、、業績、配当金は安定しています。しかし今こそ配当再投資で株を買い増す時期なのかもしれません。そういう銘柄だと思います。

不安はあるかもしれませんが、決算発表の数値は事実なので悪くは思いません。

P&Gは日本語でも決算発表の資料を公表しています。http://jp.pg.com/investor/kessan/index.jsp