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AT&Tによるタイムワーナー買収完了!

2018年6月28日木曜日

AT&T

買収完了

6月14日、AT&T(T)がタイムワーナー(TWX)の買収手続きを完了したと発表しました。


6月12日に裁判所がAT&Tによるタイムワーナーの買収を認める判決を下しました。

とはいえ、司法省が上訴する可能性はまだ残っています。

ただ裁判所の判断は個人的には妥当だと思います。ネットフリックスやアマゾンの動画サービスなど業界の動向は大きく変わっています。ディズニーの21世紀フォックスの事業を買収する計画を米司法省が認めました。


裁判はAT&Tが合併により競争上有利になる、ということが争点でした。しかし、これだけ競争相手がいて超強力なライバルがいるのに、合併してもAT&Tだけが飛びぬけた競争力を持つことになることは、とてもじゃないが考えられない。


~ワシントンの連邦地裁のリチャード・レオン判事は、両社の統合が有料テレビの料金引き上げにつながると司法省側が立証できなかったと説明~ブルームバーグより引用


裁判所はこのように述べていますが、まさにその通りでネットフリックスやアマゾンがいるのに料金なんか上げられるはずがない。むしろ競争が起きて下がるほうに働くんじゃないかといってもいい。


急ぐAT&T

12日に判決、そして14日に買収手続きを完了したのだからかなりのスピードです。AT&T経営陣の買収を早く完了させたい意向が分かります。


AT&Tがタイムワーナー買収計画を発表したのが2016年10月22日です。それから1年10か月かかっているので、時間がかなりたっています。


AT&Tとしては伸び悩む業績をどうにかしたい。そのための戦略がタイムワーナー買収でしょう。買収金額は約850億ドル、1ドル110円換算だと約9兆3000億円です。AT&Tにしてみれば、まさに乾坤一擲の策だといえます。


2016年10月から2018年6月現在で、業界の動向は大きく変わり、ネットフリックスが大きく力をつけてきました。この間何もできなかったAT&Tには大きな痛手といえると思います。


AT&Tの債務問題

AT&Tによるタイムワーナー買収での問題点は、その巨額の買収金額といわれています。


買収金額の約850億ドルがAT&Tにとって大きな負担になるのではないか、ということでしょうか。それだけのお金を払って買収する価値があるのか?ということもあるのかもしれません。


私は会計上のことは良く分からないのですが、2017・12.31日時点でAT&Tは、


2018・3・31

現金及び同等物
短期+長期債務
48872000千ドル
≒489億ドル
164346000
≒1640億ドル


と約489億ドルの現金及び同等物を持ち、短期・長期債務を約1640億ドル抱えているようです。(この他に買掛金とか繰延長期借入金とかありますが、そのあたりは入れていません。短期・長期債務のみ)



2017
2016
2015
営業CF
392億ドル
393億ドル
359億ドル
投資CF
-204億ドル
-242億ドル
-491億ドル
FCF
188億ドル
151億ドル
-132億ドル


また年ごとのキャッシュフローをみると、ばらつきはありますが、FCFは100億ドルくらいは稼げるんじゃないでしょうか。


こうやってみると、やはり債務は多い。FCFは100億ドル以上は稼げるように思いますが、ここから配当金を払ったりするので、返済に回せるお金はどれくらいなんでしょうね。収入と債務のバランスが整っていないんじゃ、、、。


AT&Tの経営陣は債務について「大丈夫だ」みたいなことを当然言っています。債務の返済は大丈夫なのか、この辺りの数値のことを私はよくわからないので、大丈夫だろうという経営陣の話を信じるしかないです。


タイムワーナーは超強力なコンテンツを持つ

いろいろな懸念はあると思うのですが、とりあえずタイムワーナーが超強力で魅力的なコンテンツを保有していることは間違いないです。


本当に1番大事なのは、そのコンテンツをAT&Tが殺さずにうまく活かしきれるかどうかでしょう。そのコンテンツを使って、動画サービスの顧客数を増やすなど具体的な数値に結び付けられるかどうか。AT&Tと合併したら、コンテンツが面白くなくなった、ということがあっては絶対にダメですよね。


私はバットマンファンです。映画、ジャスティスリーグシリーズはとても楽しみにしています。またハリーポッターシリーズも大好きです。


そういう超強力なラインアップを、AT&Tが今度から持つことになるんですよね。個人的にはAT&Tのエンターテインメント事業にかなり魅力が増すと思います。


戦う相手はディズニーとかネットフリックスなのでしょうが、戦えるコンテンツはあると思います。先も書きましたが、AT&Tにはそれをうまく活かして欲しいなあと思います。


そろそろ株価の方も

AT&Tの事業はエンターテインメント事業だけじゃなく、法人向けの事業とかあります。タイムワーナー買収はエンターテインメント事業にはプラスになる可能性はありますが、法人向けとかにはあんまり関係なさそうな感じです。

まあタイムワーナー買収を起爆剤として、全体として良くなってほしいです。そろそろ何か成果を出してもらって、低迷する株価をどうにかしてもらいたいですね。


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