日本国の財政状況は本当に悪いのか?

日本はハイパーインフレにならない

以前、「日本でハイパーインフレが起きる可能性は今のところない。」というブログ記事を書いて、「今のところそういうことにはならない」と書きました。

理由としては、歴史上ハイパーインフレになった国々は「政治や国家体制の混乱が起きている」国なので、政治や国家体制の混乱が起きていない日本ではその可能性は低いのではないかという理由です。

私の立場としては、日本の収支状況は悪いと考えながらも、財政破綻やハイパーインフレなど破滅的なことにはならないのではないかという立場です。

というのもいろんな状況を考えるとやはり日本が財政破綻やハイパーインフレになる可能性は通常考えづらいと思います。

そう思う理由は3つあり、

  1. 日本国債の金利の低さ
  2. 日本国民の資産は1800兆円
  3. 日銀保有の国債は無利子みたいなもの
という理由があるので、とりあえずはおかしなことにはならないのではないかと考えています。

財政状況が悪いのなら、金利は上がるはず

私が一番日本の財政が大丈夫ではないかと思う理由がこれです。

日本国債の金利が低いのはほとんどの人が知っていると思いますが、もし日本の財政状態が悪いのなら日本国債は危ないと見られ、金利はもっと上がるのが普通じゃないでしょうか。

でも上がっていない。

それどころかどの先進国の金利よりも低い状態が続いています。

これが何を意味しているのかということです。

運用機関も運用先に困り、仕方なく国債を買っているのかもしれませんが、いくら困っても危ない商品に手を出す人はいないと思います。

世の中の一部では「日本国債は危ない」という認識がありますが、国債を実際に売買する国債マーケットの認識は「日本国債は安全だ」というものです。

みんなが欲しがっているから金利が低くなっているのであって、それは日本国債は危ないという認識とは大きな違いです。

実際に金を出しリスクを取っている人たちがそう言っているので、どうも国債が危ないというのは認識が違うのではないかと思います。

日本国民の資産は1800兆円

日本人の国民金融資産は1800兆円もあるという事実があります。

ちなみに現金・預金の比率は52.1%あります。

借金が多いと言われながら、日本人は金を持っているので国債を買う余裕はまだあります。

現実には国民が直接国債を買うわけではありませんが、預貯金や保険を通じて国債が買われます。

金融機関が国債を買う原資は、国民から預けられた金融資産です。

金融機関が保有する国債は410兆円くらいなので、金融機関が国債の持ちすぎで苦しんでいるということではないです。

日本の国民金融資産は毎年、右肩上がりで上昇していて、国の借金も上昇しているかもしれませんが、それ以上に国民の金融資産のほうが上昇しています。

ですので、国債に金を出す人がいなくなるという状況に陥る可能性は低いです。

むしろ金融機関は運用先がないので、巨額の資金を運用するには日本国債くらいしか運用先がありません。

日銀保有の国債利子は政府に返ってくる

日銀は国庫納付金といって政府に金を収める制度があります。

これは日銀が得た利益を政府に収めるものです。

日銀が得る利益の約65%が国債の利子です。

それ以外に株の運用益などもあります。

まあとにかく国庫納付金はそれらの利益から経費を引いた残りの利益を政府にお返しするという制度です。

ちなみに平成29年度損益は、

・日銀の国債受け取り利子は1兆2211億円
・税引き前利益は8899億円、税引き後利益が7467億円
・法定準備金382億円を引いた7265億円

を国庫納付金として国に収めています。

日銀が利子を受け取っても7265億円は国に返しているし、法人税などの税金も国に支払われていることになります。

こんな仕組みがあるので、国債を日銀が保有する限り、利子を払っても国に返ってくるようになっています。

無利子とまではいいませんが、相当に低い利子であることには変わりなく、国としては低い利子ならばほとんど痛手を受けません。

満期が来たら新たに国債を発行して借り換えることは簡単にできるし、国債を発行している間に利子は相当に低いのだから、ほとんどリスクなしの借金です。

一般的に考えると借金をしてまともに利子を払っているのが馬鹿らしくなりますが、国庫納付金という制度は実在し稼働しています。

ですので、国にとって日銀保有の国債は怖くないのです。

まとめ

個人的には国債マーケットが日本国債に高い評価を与えている=金利が低い、という状況が国債が大丈夫な理由の一番の理由です。

その形は日銀が国債を買っているから、といういびつな形かもしれませんが、現実に低い金利がついている以上、日本国債の信用度は高いという状況が現実です。

また国民の金融資産も豊富にあり、金融機関の運用先もない。

となれば金融機関の運用先は自然と国債に向かうのではないかと思います。

それに日銀保有の国債受け取り利子のほとんどは国に収められます。

国にとってリスクのない国債なので、それがいくら増えても、、、と思います。

いろいろ考えると、日本の財政破綻やハイパーインフレは起こりそうにないなと考える次第です。

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